「有機物とは、春を歌う道標である」
「トム・ソーヤの島の跡 息を吐くイージーモード」
「寝不足の閑古鳥
蛍光灯とその形が ナフタリンに
インク切れの一歩二歩
世もすがら スーパースターになれなくて
カラスが鳴いた 何かの鳴き声」
京都を拠点に活動する劇団三毛猫座による、詩とドローイング、パフォーマンスの展覧会。
劇団三毛猫座では、かつてシュルレアリストが取り組んだ「優美な死骸」という詩作技法を引用し、2023年より集団による詩の制作を行ってきました。
本展では劇団で制作した詩と、「優美な死骸」のプロセスを発展させて制作したドローイング作品を展示します。
会期中には詩に描かれた“そこにはない光景のイメージ”を観客と共有するパフォーマンスの上演や、
鑑賞者の方とともに「優美な死骸」を用いた詩作をするワークショップブースも展開。今回の展示のための特装版詩集も販売します。
私たちが行ってきた、参加メンバーから言葉やイメージを“採集”したプロセスの集積を、鑑賞者と共有し、
メンバーの外側へ共同の枠組みを広げるための試みです。
本企画は5/29〜6/1にTHEATRE E9 KYOTO、
6/27〜6/29に氵(さんずい)の2箇所開催!
ぜひご来場ください。
「優美な死骸」とは
シュルレアリストが用いた、詩または絵画の遊戯法。
複数人で作品の制作を行う。詩作の場合、参加者は順に一人1単語(または一文節)を紙片に書いていく。
その際に、他者が何を書いてるかは伏せたままにして、テキストを生成する。最後に紙を開き、出来上がったテキストの偶然性を楽しむ。
技法の名前は、この遊びを思いついた際、“Le cadavre exquis boira le vin nouveau.”(優美な屍骸は新しい葡萄酒を飲むだろう)という一文ができたことから。
劇団三毛猫座ではシュルレアリストの開発した技法を元に、
定型文に言葉をはめる詩作から、自由律的に文法に縛られず言葉を重ねる手法や、モノタイプを重ねるドローイング描画の手法に発展させて作品を創作している。
SCHEDULE 1
2025年
5月29日(木)
展示 17:00〜20:00/パフォーマンス 19:30〜20:00
5月30日(金)
展示 17:00〜20:00/パフォーマンス 19:30〜20:00
5月31日(土)
展示 11:00〜20:00/パフォーマンス 11:00・15:00・18:00
6月1日(日)
展示 11:00〜18:00/パフォーマンス 11:00・15:00
〈会場〉
THEATRE E9 KYOTO
アクセス
JR 京都駅 八条口から徒歩約14分
東福寺駅から徒歩7分
京都市営地下鉄 九条駅から徒歩約11分
京都市バス「河原町東寺道」より徒歩3分
京都市バス「九条河原町」より徒歩6分
〈チケット〉
前売…1,500円
詩集付き…2,800円
特装版詩集付き…9,000円
(当日券は+500円)
リピートチケット…1,000円
(会場受付にて販売、2回目以降の入場を割引します)
*展覧会に展示する詩を収録した、詩集付きチケットを発売します。
詩集「優美な死骸の採集 2」
(販売価格 1,500円)
詩集「優美な死骸の採集」特装版
(販売価格 8,000円/箱装本/限定35部 シリアルナンバー入/オリジナルプリント作品付)
特装版と通常版は内容が異なります。
*全てのチケットで展示・パフォーマンスを鑑賞可能です。
4/8より発売
パフォーマンス「そこにはない光景」
「優美な死骸」の詩作によって立ち現れる、現実にはあり得ない光景。
幾人ものイメージが組み合わされたその光景を、私たちはいかに想像し、共有し、咀嚼するのか。
文字を鑑賞するための、声によるパフォーマンス。
演出 neco
出演 綾乃/大塚啓/海椰/宮本結妃
制作 柴田奈緒/永久
主催 劇団三毛猫座
共催 THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都)
SCHEDULE 2
2025年6月27日(金)〜6月29日(日)
14:00〜23:00
〈会場〉
ギャラリー 氵(さんずい)
〒602-8368 京都府京都市上京区北町580−6(源湯 中2階)
アクセス
JR円町駅より徒歩10分
京都市営バス・JRバス「大将軍」より徒歩3分
展覧会、詩集販売のみ(パフォーマンス無)
入場無料/申込不要
主催 劇団三毛猫座