2023年10月に、劇団三毛猫座と木彫作家・熊田悠夢の共作で発表した「海のまぼろし」の記録映像を配信します。
本作は、奥能登国際芸術祭2023にて、石川県珠洲市鉢ヶ崎海岸を舞台に上演しました。
今年1月1日に発生した能登半島地震で、芸術祭が開催された珠洲市は甚大な被害が発生しています。
この事態を受けまして、本作の配信利益を全額、珠洲市に寄付します。
美しかった海岸線が、1日にして様変わりしてしまう、自然の恐ろしさを目の当たりにし、心を痛めております。
遠方からではありますが、この作品を上演した時ように珠洲の地が復興することを、
被災された皆様の生活が1日も早く平穏に復することをお祈り申し上げます。
【配信情報】
配信期間 2024/12/26まで
販売価格 1000円
※映像の配信利益は全額、義援金として石川県珠洲市に寄付します。
※映像web上でのみ鑑賞可能の商品になります。動画データ自体のダウンロードは不可となっています。
DVDなどディスク販売の予定はありません。
※閲覧期限は2024年12月26日です。購入済みの場合にも、これ以降は閲覧できなくなりますのでご注意ください。
※データ販売決済後の返金は行なっておりません。あらかじめご了承ください。
【視聴方法】
①購入ページで決済後、鑑賞リンクの記載されたPDFデータをダウンロード
②鑑賞リンクにアクセス
③動画の再生画面になります
※PDFのダウンロードやリンクの取得がうまくいかない際は、お問い合わせフォームよりご連絡下さい。
【作品情報】
[上演日] 2023/10/7〜8
[上演時間] 52分
[上演会場] 鉢ヶ崎海岸(石川県珠洲市)
[あらすじ]
海辺に二人の女性が立っている。彼女たちの吐く言葉は、波や風の囁きである。波と風は、まだ見ぬ『蜃気楼』について思いを馳せる。
遠く、海の際、彼岸を渡って近づいて来るのは〈まほら〉。夢と現を往ったり来たり、虚の舟に乗り、微睡み、やがて目を醒ます。
風と波は、ひとつの木箱を眺める。
『蜃』が眠っているという、中は見えない箱。空想する。蜃の大きさ、手触り、色、まだ聞いたことのない鳴き声。同じものを見ているはずなのに、一人ひとり異なる形をしている。
それはまるで蜃気楼のように。
波は蜃について語り、風は木箱について語る。
此岸に姿を現したまほらは、再び海へ還ってゆく。ゆっくりと、その輪郭を溶かしてゆく。
いとおし、海の、まほろばへ。
出演:綾乃*、大塚啓*、柴田奈緒*
美術:熊田悠夢(木彫作家)
演出:neco*
脚本:永久*
舞台監督:長峯巧弥
衣装:山下彩
衣装補佐:伊達七実、駒井志帆、藤村栞菜
ヘアメイク:田中茉莉夏
制作:岸日和多、柴田奈緒*
ロゴデザイン:後藤多美
スチール・映像撮影、編集:中谷利明
(*…劇団三毛猫座)
協力:新出製材所
京都芸術センター制作支援事業